Nの世界

【 ミュール 】

●各ゲームの相違点・特徴

(1)ビギナーゲーム
・1ゲーム6ターンです。
・土地の売却、土地のオークションがありません。
・オークションでクリティカル・ラインを超えて生産物を売ることが出来ません。
・家の真上以外で、スペースキーを押してもミュールを逃がすことが出来ません。

(2)スタンダードゲーム
・1ゲーム12ターンです。
・1ゲーム終了時の4人のトータルが$60000以下であれば、故郷に送り返され
 ミュール工場で働くことになります。
・ミュールの値段が囲いにいるミュールの数と開拓されていない土地の数によって、
 ターンごとに変動します。
 また、ミュールの補充は、店に鉄鉱石が2コあれば、1匹補充されます。
・オークション時、店に在庫がなければ、時間内あれば無限に買値を吊り上げることができる。
・プレイヤーのターン開始前に25%の確率で突発事故が起きます。(全21種類)
 負けているプレイヤーには、不幸なことは起きません。
 勝っているプレイヤーには、幸運なことは起きません。
 (勝っている人に更に幸運なことが起きるとおもしろくないからこの姿勢が良い!!)

(3)トーナメントゲーム
・1ゲーム12ターン。基本ルールはスタンダードゲームと同じです。
・宝石が生産物として登場します。
・CPUは、$1200持ってスタートします。

●ミュールの経済

ここに書いてある内容は、ミュールを遊ぶ上で必須の知識です。
知らなかった方は是非一読して見て下さい。
(1)物価
現実の世界と同様に、需要と供給によって、物価は決定します。
需要が多く、供給が少ない場合、物価は高くなり、需要が少ないのに供給が多くなると
物価は安くなります。
店は需要と供給から品物の価格を、ある特別な方法で計算しているので、常に最新の状況での
価格で販売されます。
店では、品物の価格は、$265より高くなることはありません。
また、品物の最低価格は、食料が$15、エネルギーが$10、鉄鉱石が$14です。

(2)拡大経済
『大きくなればなるほど、得るものも多くなる。』
これが拡大経済の法則です。大量生産の原理と同じです。
ミュールでは、2つ以上の隣り合わせた土地で同じものを生産することによって、
ミュールの生産性が上がり、各土地の生産量が1ユニット増えます。(☆超重要)
ただし、どんなに沢山隣り合わせても、増えるユニットは1つです。

(3)生産の学習曲線理論
学習曲線の理論によると、生産するユニットの数が、2倍に増えるごとに、これまでより20%
低いコストで生産することを学習します。
ミュールでは、同じ物を生産する土地を3つ以上もっていたら、3つにつき
1ユニットずつ生産量が増えます。(☆超重要)
その3つの土地は、どこにあってもかまいません。
また、上記の拡大経済の法則と併用することが可能(☆超重要)です。

(4)利益の減少
自分の仕事が絶頂に達してきた頃、利益の減少の法則がやってきます。
ミュールでは、鉄鉱石を独占しようとしていた場合、初めのうちは、山地で沢山の鉄鉱石を
生産し、経済的特典もほどほどに得ていましたが、しだいに経済的特典をもっと得るため、
平地に鉱山を開いていきます。
するとある時を境に食料やエネルギーを作ったほうが儲かるようになってしまいます。
要するに、過剰生産することで、供給過多になり物価が下がり、
他の物を生産しないために食料やエネルギーの需要が高まり物価が上がるため、
利率がいつの間にか逆転することを指します。

(5)とりこのジレンマ
一般に自由競争の社会は、みんなが自分自身に気をつけていれば、うまくいくとされています。
しかし、経済の世界では、『とりこのジレンマ』と呼ばれる現象があります。
みんながあまりにも自分のことばかり考えていたら、社会全体がダメになってしまうというものです。
(うっ!正に今の日本ではないか!!)
ミュールの世界では、誰か1人でもドン底に落ちてしまったら、あなたが作った食料や
エネルギーをお金が無いため買ってくれなくなる状況を指します。
逆に自分が一人勝ちしている時もある意味『とりこのジレンマ』状態です。
(他の3人がものを買ってくれないはずですから・・・)

●原作者達の言葉

ここでは、原作者達のメッセージで攻略に役立ちそうな箇所を要約して紹介します。

(1)DAN BUNTEN
土地のオークションは、「経験的法則」を使用します。
残りターン数に100を掛けて500を足す。
こうして得られた数がその時、私が提示しうる最大の買い値です。
つまり、ゲームの早い時期にはお金があろうとなかろうと高い値段で土地を買い、
後半では、どんなにお金があっても、土地の競売に熱を上げてはいけません。

コンピュータは、何を生産したいかを決定し、平均して何ユニット生産出来るか割出し、
それがいくらで売れるかを計算します。
その金額に、残りターン数を掛けて、500を足していくらまで勝負するか決定します。

(2)ALAN WATSON
拡大経済の特典を得るために、隣り合わせた土地を取ります。
食料の価格が高くない限り(100ドル以上)10ターン目に、
全ての食料用ミュールを鉄鉱石か宝石用に変更します。
町の真ん中に行く最も速い方法は、町の真上か真下から入ることです。

(3)JIM RUSHING
ゲームの序盤は大切です。
土地の配分などでゲーム始めに失敗を犯すと、後でそれを埋め合わせるのは、
ほとんど不可能です。

もし、あなたが勝利を目の前にして、開拓地でただひとり、エネルギーの備蓄がある状況
としましょう。ちょっと思い出して下さい。
このゲームで、他のプレイヤーに助けてもらったことを、あなたを哀れみ、命を支えてくれた
人々のことを、開発地の善意を、思い起こしてください。 でも、売ってはダメですよ!

(4)BILL BUNTEN
ゲームの始めから、鉄鉱石に専念しましょう。
川の側の山地を取り『川を取り損なった!』と叫びます。
そして、『食料が必要になるなぁ〜』などとつぶやいたりします。
これで、だいたい、あと3人のプレイヤーのうち、2人は川で食料を開拓しようと考える
という寸法です。

鉄鉱石は、店には売りません。
鉄鉱石の需要が高まって、店に在庫が少なくなるのを待ちましょう。
みんながうすうす感付いて来たら、『売り手になりたかったのに、
なんで買い手にまわってしまったんだ!ジョイスティックの調子が悪い!』などと、
適当なことを言いながら次のターンを軽く流します。
その次のターンには、だいぶ疑われています。

そして彼らは、手持ちの鉄鉱石をみんな売りさばいて、鉄鉱石の価格を下げようとするでしょう。
そうなったら、しばらく死んだふりをしていましょう。
そして、鉄鉱石がほとんど店に集まったら、店の値段より、1ドル高い値段で、できるだけ
買い占めてしまいます。これでコワイものなし!こっちのものです。

さて次のターンでは、どこも開拓しないで、ひたすらミュールを逃がします。
囲いから連れ出して、食料用に改造し、町の外へ連れて行ってボタンを押す。
うまくやれば1ターンで4匹は逃がせます。
鉄鉱石の価格は、一気に$200以上に上昇します。
もう正体はバレていますから、次のオークションで全ての鉄鉱石を売ってしまいましょう。

オークションでの張り合いにどうしても負けてしまうという、そんなあなた。
もしあなたともうひとりのプレイヤーが、オークションであるものを競り合って買わなければ
ならないとしましょう。
あなたの方が勝っていたとしても、ここではそれを顔に出してはいけません。
オークションが始まる直前に、彼にむかって、『ああっ!失敗したっ!!』と言わんばかりに、
苦笑します。彼としっかり目を合わせたまま、説明を始めます。
その時、彼はオークションが既に始まっていることに気が付きましたが、あなたはピョンと
ジャンプして、必要なものを全て買い占めて、おまけに、彼が必要としていた分まで
買い占めてしまうのです。

原作者の皆さんは意地悪です。(笑)
でも、これはやり込んでいる上級者同士であるから許されるのあって、
間違っても初心者相手にやってはいけません!!
特にBILL BUNTENさんのようなことをやると、彼らはこのゲームをつまらないと思い、
2度と相手してくれなくなるので気を付けましょう。
(実機の時代、4人集めるのは大変でしたし・・・友達なくすからほどほどに(^^;)


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