現在のPC環境でPC-8801の実機からBIOSを吸い出す場合、ツール自体20年前から進歩していないため、当時の環境と同等のものを用意する必要があります。
◆事前準備
・RS232Cクロス(リバース)ケーブル(88実機側:オス25pin、Win機側:メス9pin)
現在も販売しているため入手可能です。
(15年以上前に購入したもののため、照明の紫外線でこんがり焼けています…。)
・シリアルポート
シリアルポートは標準で付かなくなったため、シリアル-USB変換ケーブルを用意する必要があります。
・実機の転送速度を9600baudに変更します。
PCキーのある機種(FH/FAなど)は、PCキーを押しながら立上げ、メニューから9600を選択します。
PCキーのない機種(SRなど)は、RS-232Cのジャンパースイッチを8番に設定します。
・FD有効状態で起動し、How Many Files ?後、FDを挿入し、FDランプを消します。
(ROM BASIC起動だとXDISKWIN2(TransDisk)でROM受信に失敗するため。)
◆TransRom
X88000の公式サイトから入手します。
TransRom.txtの手順に従い、BIOSを吸い出し可能です。
現在BIOSを吸い出すのであれば、このツールを使うのが良いかと思います。
◆XDISKWIN2(TransDisk)
80mkII愛友会から入手します。
xdisk2.basは、M88の公式サイトのその他。にあるxdisk207.lzhから入手します。
XDISKWIN2.txtの手順に従い、BIOSを吸い出し可能です。
なお、高速設定は使わず、無難に9600baudで実行することをお勧めします。
但し、TransDisk自体、ROM BASIC起動やSRで吸出しに失敗するため、前述のTransRomで失敗する場合のみ使用することをお勧めします。
※SRの場合
15年以上前の知識ですが、PC-8801実機上で以下の事を行うとSRでもBIOSを吸い出す事が出来ます。
1.88実機上で、transdiskを実行して、マシン語部分をメモリを書込みます。
2.起動メッセージが表示された後、[STOP]キーで停止します。
3.MON
4.EC068
5.C068~C06A番地を[00]に書換えます。
6.C06F番地を[00]もしくは[FF]から、[07](9600bps)もしくは[08](19200bps)に書換えます。
7.[STOP]キー(F11)
8.[CTRL]+B
9.A=USR(0)
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