時の終焉

【 DCを語る 】

DC(ドリームキャスト)に対する私の思い出です。

セガが最後に発売したゲーム機となってしまいました。
発売当初は、「セガが死んだのか?」というキャッチフレーズの広告や湯川専務の
コマーシャルで前評判は高かったのですが、発売当初に用意した台数が少なかった事が
響き、残念ながら、サターンほど普及しませんでした。
初期戦略さえ間違えていなければ、ゲーム機としての性能のバランス良さは、
DVDしか魅力のないPS2より遥かに上だっただけに非常に惜しまれます。
発売してから1年位は、魅力的なソフトがほとんど発売されず、セガ党?を自認する私も
ソフトを買う事はなかったのですが、1年過ぎから次から次へと魅力的なゲームが
発売されました。そして、他機種を持っていた人間から見ても魅力的なゲームが
揃い出した頃に、セガのハード部門撤退の噂がマスメディアで一斉に報道され、
そして、DCの製造中止が発表されました。セガの大川会長と共にその役割を終えた気がします。
皮肉にも、9900円の投げ売り状態になってから、ハードの方は売れ出し、今では入手困難に
なっています。

そして、モデム内臓で、インターネットに接続出来るというのも大きな話題になりました。
しかし、全般におちゃらけていたのと、通信インフラの急速な発展により、通信対戦専用に
なってしまいました。
DC末期に、「ブロードバンドアダプター」が発売されました。これは通信費用を気にせず、
高速で通信ゲームで遊べるようになる画期的なものでした。これが後1年、通信環境が
整うのが早ければ・・・。次のXBOXがやろうとしている事を大きく先取り出来ていたと
思われるだけに非常に惜しまれます。

個人的には、マスメディアでも報道されたブートディスクを利用したソフトのコピーで、
ハードの売上げ台数の割にソフトが売れない状況を呼んでしまったのが、一番痛手だったと
思っています。ソフトメーカーが企業である以上、それ相応の利益が得られなければ、
ソフトを作る意味がありません。最後はユーザがセガにトドメを刺した気がします。
ドリマガの読者レースを見ても、極端に低い評価が付くソフトが生まれず、
クソゲー界に名を残すような大物はいなかったと思います。
それだけ、ある程度高いレベルで安定したゲームを供給されていたと思います。
ドリームキャストが無くなることで、ライトユーザーやヌルゲーマー向けの市場だけに
なってしまいました。ゲーマー向けの濃いゲームが発売される事が皆無になったのは、
正直言って残念です。PS2やGCやXBOXのユーザーターゲットを考えるとライトユーザー
(これってマスメディアの報道の影響が大きい)しか見ていないですし・・・。

ソフト面に話を移すと、最初にDCがブレークしたのは、「シーマン −禁断のペット−」
だと思います。あの怪しげな人面魚の口調とコマーシャルが好奇心を擽りました。
しかし、1人暮らしの残業地獄のサラリーマンには、酷なゲームでした。
水槽の温度調整が出社してから帰ってくるまでの間にボロボロになってしまい、
卵がふ化してから次の段階に進む事が結局出来ず。あっさり諦めてしまいました。
後、個人的には、同じ色物路線?の「スペースチャンネル5」が思ったより話題にならなかったのは、
非常に残念な気がします。遊べば結構嵌るのに・・・。そんな思いがあります。

国産オンラインRPGとして、大ヒット?となった「PHANTASY STAR ONLINE」も
忘れてはいけない存在です。セガ党にとって、「ファンタシースター」はRPGを語る上で
外す事が出来ない存在です。自分は、2と4(1は遊びたいが、3は論外)で遊んでいます。
だから、オンラインRPGである事は関係なく、無条件に買ってしまいました。
しかし、Ver.1は、30分程度しか遊んでいません。いつの間にかVer.2が発売されたからです。
そのVer.2は、「ブロードバンドアダプター」を1ヶ月待ちで購入し、オンラインでも遊びました。
始めの内は、敵を倒すのも、アイテムを集めるのも楽しいのですが、だんだん、同じ事の
繰り返しで、飽きて来てしまいました。考えてみれば、やる事は敵を倒して、レアアイテムを
集める位しかなく、冒険といった感じはありません。
オンラインでは、最後には、チャットするのがメインになっていましたし・・・。
とはいえ、十二分に元を取って遊ぶ事が出来た作品には変わらないです。

2人プレイで嵌ったのは、「花組対戦コラムス2」でした。
1人プレイで全て解いて面白かったと満足していたのですが、ある日と友人と接待用に
出した所、思いのほかに熱中してしまいました。お陰でコラムスの腕は、数十倍は上がったと思います。
24時間飯もロクに食べず、睡眠を取っても、目が痛くて起きられない位まで遊べば(爆)、
当たり前のような気がします。でも、それ位熱中しました。
そして、格闘では、「DEAD OR ALIVE 2」が恐らく最も遊んだ気がします。
PS2で先行発売されているのに見向きもせず、待っていたのも原因かも知れません。
多分、私が3D格闘で最も良く遊んだゲームだと思います。
その後、XBOXで、3が発売されたのですが、受けのコマンドが簡略化されてしまった為、
個人的には、買う予定はありません。適度に難しいから決めた時嬉しいと思うのですが・・・。

とりを飾るのは、「カルトゼプト セカンド」です。
ボードゲーム系では、間違いなくあのいたストシリーズより面白い作品です。
但し、かなりマニアックなゲームなので、ライトユーザーには勧められないゲームです。
基本は、いたスト+カードゲームなのですが、いたストのように単純に通行料の高い土地を作っても、
相手にカードを駆使されると、あっさり落とす事が出来る所が非常に面白いです。
敵もAIキャラを組んで、自由にカードを持たせて、いくらでも強くする事が出来ます。
「一生遊べるゲーム」というキャッチフレーズが本当にあてはまるゲームです。

ただし、HPを開設した関係でRPG等1人で遊ぶゲームは、ほとんど遊びませんでした。
将来的には、PC88のようにのんびりプレイしながら、HPを作ろうかと考えていますが・・・。


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