休職日記

【 そして復職へ・・・ 】

短い札幌での避暑を終わった。寮に戻ってきた。暑い!!
仕事をしていた時もそうだったが、楽しかった一時の生活が終えて、
嫌な現実に戻る時には、心に穴が開いた気分になる。
そのせいだろうか?実際、長期休暇から復帰しても最初の1週間は仕事に身が入らず、
まったりとした時を過ごす。
それは、今回のように直ぐ仕事に行く必要が無い状況でも変わらない。
実際、寮に戻って来てから1週間弱、精神科や産業医のところに行く必要もなかったので、
まったりとした時を過ごした。
ただ、今までとはまったりとした時の内容が違う。
「仕事へ行きたくないという現実逃避する心」と「仕事へ復職しなければならない緊張感から逃避する心」
どっちも情けない心である(爆)が、後者の方が前向きである。
気が付けば、休職してから半年近い時が流れていた。
もう、時を止めることは出来ない。時を進めないといけない。心は前向きなのだから・・・。
頭の中では、何故か?「前向きに行こう」がリピートしていた。
(えび天の名作映画?だが、もう知っている人は皆無かな?)

いよいよ最後の問題と対峙する時がやってきた。
復職にするには、産業医の許可が必要である。
これは会社の規約で決まっている。避けて復職することは出来ない。
例え自分で大丈夫だと思っていても、産業医がNGを出せば復職する時期は先に延びる。
前日に、総合病院の方の精神科に通院し、ちょっとだけ気が楽になった状態で戦いに挑む。
(今まで服用している薬さえ貰えれば良いという気持ちは変わらず・・・。)
札幌から戻ってきて初めての面談だった。
しかも、9月に復職するには、ここで復職許可を貰わないといけない。
何時にも増して緊張感を持って産業医と面談する。
「大丈夫。前回の面談で今回状態に問題がなければ復職許可を貰えると言っていたではないか?」
と頭では解かっているものの、就職活動の面接時よりも遥かに緊張していた。
「今後、仕事をすることが出来るか?」
ある意味、人生を左右する面談である。
産業医との面談が始まった。
細かい話は緊張していたので、正直言って覚えていない。
途中会社と連絡を取って9/1から復職することが決まったことだけ覚えている。
ただし、復職していきなり今まで通りやろうとすると100%倒れるので、
仕事量をセーブした形での復職ということになった。

見た目には苦労したように見えないし、遊んでいただけように思われていたと思う。
会社に対する忠誠心がマイナスである私でも正直、復職が決まって内心ほっとした気持ちがある。
「仕事をこれから一生することが出来ないかも知れない・・・。」恐怖心はあった。
今の自分にとって、仕事量をセーブしての復職は有難い。
あの地獄のような生活をすることは多分2度と出来ないのだから・・・。
今回の面談が終わって、復職日が設定されたことで復職までの数少ない日は緊張感を持って、
有意義に過ごすことが出来た。

復職2日前に、札幌で寮で密かに構想を練り、HTMLのタグの勉強を独学してきた
(HP製作ソフトを使えば簡単に作れるが、それだとタグを覚えないので考えから除外している。)
成果を試すため、持続性のある趣味のため、そして、この苦しかった経験を風化させないため、
このHPの開設を決意した。その日からHP作りを開始する。
開設日は、復職日にすることは、既に7月の時点で考えていた。
考えてみれば、HP開設を思い立ったのは4〜5年前だった・・・。
時には情熱が沸き上がり、時にはその気持ちを忘れていた・・・。

自分が本当の困難にぶちあった時に、自分で「休職日記」を見て苦しかった休職経験を思い出す。
それが、今後の人生の励みになると信じている・・・。
だから、「休職日記」と開設日の記載は、今後の自分の人生への戒めを持つ。
この事は忘れてはいけないと・・・。


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