休職日記

【 仕事から離れて初めて分かる苦しみ 】

3月15日、逃げるように飛行機で札幌の実家に戻った私。
雰囲気の悪かった職場から離れられる喜び。
期日のプレッシャーの解放された喜び。
無能な上司と顔を合わせなくて済む喜び。
片道2時間もかかっていた通勤ラッシュからの解放された喜び。
とにかく疲れていた私が時間を気にせず休むことの喜び。
多くの喜びがあるはずなのに、心は晴れない
家族は、今の私をどう思っているのか?
札幌にいる友人は?
一体、自分はどうなるのか?
心に大きく過ぎる不安・・・。

そんな思いを胸に札幌に戻ってきた私。
・・・。まずは、実家へ。
今、実家には、母親と妹しかいない。
父親は単身赴任。弟は、別の場所で生活している。
帰ってきた。帰ってきてしまった・・・。複雑な思いが心に過ぎる。
母親は、いつも通りに迎えてくれた。
今、思えばこれで良かったと思う。
変に気を使って迎えられたら、心の中にある不安が更に大きくなっていた。
そして、ゆっくり長旅の疲れを癒した。

実家は、帰省した時と同じ雰囲気だった。
食事は、たまに来る客向けの奮発した料理ではない。家庭の味だった。
違和感を感じる家に入ることができた。
さっそく、友人とコンタクトを取る。
札幌の友人は、平日休みの人が多い。
とりあいず、何人かと会う。
いつも通りだった。
何も考えず、とにかく遊んだ。

人と会っている間は、別に問題があるわけではなかった。
ただ、以前より疲れるのが早かった。何故だろう?
起きている間、常に人と会っている訳ではない。
部屋に戻って1人になる。
物思いにふける。
何でこうなったんだろうと考えてみた。
思い出すだけで気が狂いそうになった・・・。別の世界に吸いこまれる感覚を感じる。
今の状態で考えるのは危険だ!!本能でそう感じ考えるのをやめた。
やはり、無知な会社のアドバイスは役に立たないようだ。

更に、物思いにふける。
仕事から離れて初めてわかったことがある。
1日は長いということ。
今までは、仕事で1日のほぼ全てを拘束されていた。
しかも、火の吹いたプロジェクトで永遠と生活していた。
何も考える暇はなかった。いつのまにか時間は過ぎていた。
そして、今、その拘束は解けた。
拘束が解けたことで、今まで気にすることが無かった時間が私に降りかかる。
何をして良いのか分からない・・・。時間に弄ばれる。
必然的に、考える時間が増える。
何もすることのない苦しみ。
以前、会社を辞めた人に聞いたことはあった。
『仕事を辞めると本当に何もすることない。』と。
今までは仕事という集中するものがあった。
今はない。
苦しい・・・。何もやるがないことが・・・。気が触れそうになる・・・。
時間の使い方が下手なことに気がつく。
話をせずに閉じこもれば、2度とこの世界も戻ってこないという感覚・・・。
危険だ!!。とりあいず、音楽を聴き気を紛らわる。
何かに集中しなければと頭では考えるが、気力が湧かない。
おかしい。いつも違う。普段なら考えることが出来る。
気が弱っているを感じる。
うつ病。会社を休職した今も自覚出来ないうつ病。
自分の精神のバランスが崩れていることを本気で実感した。

P.S ちょうど、同時期会社を退社した某友人も、『何もすることのない苦しみ』を経験してたみたいです。
精神に問題のない人でも、何か集中するものを見つけないと、危険な状態に陥るので気をつけましょう。


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