休職日記

【 無意識の恐怖心 】

会社と話をして、期間を1ヶ月延長したが、その延長期間も終わりに近づいてきた。
その後、残り1週間までは大きな体の変調とか無かった。
「これで行ける!!」そんな思いが心を支配していた。
しかし、残り1週間を切ってから、急にプレッシャーを無意識の内に
感じ始めてしまっていた。
休職の原因となった胸の痛みとは違う種類の胸の痛み、息苦しさ。
すぐ床に入っても寝れない。
蘇る睡眠すらままならぬ悪夢の日々・・・。
GWに襲った現象とは違うが、体に再び異変を感じる。
安心感?油断?何が原因か?今の自分には解からなかった。
ただ、無意識の内に、会社に戻ることを体が拒否している気がした。
現状の会社を、はっきり言って私は気にいっていないのは、
会社のごく一部にも公言しているし、その考えが変わる可能性が
あるとはとても思えなかった。
それが原因だとすれば、完全に会社嫌いが身に染みていることをなる。
それは、自分らしいと言えば、自分らしいが・・・。

「このままでは、戻っても意味がない。」
「何がそうさせているのか?」
そんな思いを抱きつつ、日々体力を無駄に消耗させながら、
精神科通院の日を待った。
(本当は直ぐにでも行きたかったが、完全予約制の個人病院故、
割込むことは出来なかった・・・。)

そして、通院の日になった。
話を聞く。
状況は違うが、やはり職場に復帰する直前にプレッシャー等で
体調を崩す人が多いという話を聞く。
自分の場合は、単に実家から寮に戻るだけなのだが・・・。
暫くぶりに元の環境に戻るということは、精神的プレッシャーが
掛かるというのは、当たり前のことで誰も避けて通ることが
出来ない道であると知り安心する。
(長期休み後の学校の始業式に出るようなものかも?)
自分だけの問題ではないと解かり内心凄くほっとする。
この後に及んで重大な問題が発生するのだけは正直避けたかった。

しかし、約束の期日までもう日数が無かった。
自分自身、その事実が解かったことで、今の状況を絶対克服出来るか?
正直言って疑問があった。確かめたい・・・。
仕方なく?会社に無理を言って、後2週間延ばしてもらった・・・。
その間に誕生日もある。自分の気持ちの整理するには、良い期間だと思っていた。

思えば、会社に入社した時、今まで実家で暮らしていたのが、
一人暮しになり、慣れない土地で暮らすことになったにも
関わらず、別に体の変調は感じなかった。
一人暮しへの憧れ。引越し先に多くの友人が居たのが大きな
心の支えになっていた事実はあるが・・・。
それが今では・・・。会社で働くことで、心が磨耗し、
すっかり、軟弱になってしまったことを現実として痛感する。

その後、遂に会社の姿も見たくもない上司(居ない間に大きな配置替えが
あったらしく地方から来た本当に知らない人・・・)達と会い
会社で面談する日を迎えることになる。
そう、寮へ・・・。一人暮しに戻る日が・・・。来た・・・。


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