休職日記

【 うつ病に陥った背景 】

2000年3月13日。この日会社の上司と家族との話合いの結果、この日から休職が決定する。
1月下旬位から朝起きると毎日内蔵が痛み(笑っていいともで宇多田ヒカルが言っていた
症状と同じ?)起き上がることが出来ず、会社に行くのも昼過ぎ以降がやっと。
数年前からたまに上記症状が起きていたが、2日以内には直っていた。
その都度町の診療所や総合病院に行ったが、六感神経痛(発生原因不明)と言われ
原因の分からない持病化していた。

1月下旬から約1ヶ月間精密検査をするが原因を特定できず、2月末、お医者さんからは
この仕事はやめた方が良いと言われる。
確かに正しい意見だと思う。苦労の割に給料の安い仕事だし、他の職についても
今持っている技能を活かせる場所は沢山ある気がした。

その後、会社に身体には異常が無いことをいつものように告げると、次は精神のカウンセリングを
受けるよう言われる。所詮、会社は原因がはっきりしたこと(想定範囲内)以外対処できない
マニュアル組織だから、原因を見つけることにやっきになる。
この時期の自分は、精神的にもかなり参っていて、上司に会社を辞めることを既に告げていた。
結局、自分でもこの先本当に仕事が出来るのか不安だったので、会社の提案を受け入れた。

初めて、精神カウンセリングを受けて見た。受ける前は、正直言って抵抗があった。
カウンセリングを受けるということは、殺人事件を起こすような重度な精神異常者と同格ではないか?
カウンセリングを受けることによって、余計精神が傷つくのではないか?漠然とした不安・・・。
そんな気持ちを感じつつ、カウンセリングを受ける。現在の仕事について、自分の性格の自己分析、
趣味のことなど聞かれる。
自分の性格が完璧主義であること。仕事の進め方に対する不満(下がいくら意見を言っても数ヶ月
改善されず、予想通り火の車になりかけていること(今もなお続く))、本来考えられることが
考えられなくなっている(12月末位から)などによりストレスが徐々に蓄積していき、
軽い?うつ病に掛かっているいう結果が出た。

この結果は当たっている気がした。
12月末と言えば、クリスマス直前に世間で発生し始めていた2000年問題を見て、上層部が
急に不安になったらしく、全員に自宅待機を命じ、課長と喧嘩し、泣く泣く帰省の切符をキャンセルし
一人で暗い正月を迎えなければならず、気分が沈んでいた時期と重なる。
(結局、1番最初に2000年問題として報道された某システムのために呼び出されたのだが・・・)

そして、今までぼろぼろのプロジェクトばかり回って来たが、
なんとか頑張ろうという気力はあった。しかし、今回は逃げ出せたらラッキー。こんなリーダーと
(親会社のプロジェクト管理者)と直上の上司(直上の会社プロジェクト管理者)と一緒に泥舟で
沈むのは嫌だ!!という気持ちになっていた。
意見は聞かないし、無駄な会議ばかりで必要な情報を入手することさえ困難な状況だった。
やっていることもお客さんの部長の時代遅れの思想(10年以上前の考え方:MS−DOS以前の考え方)
を正すことが出来ず、ただ悪戯に時間を無駄にしていた。
(ちなみに、直上の上司は、その後、役に立たずプロジェクトをクビになったことを8月に知る。)
喫煙ルームでは、事態の酷さ故に会社を超えて結託し、別プロジェクトを立ち上げようという
異常な事態になっていた。

今から思えば、職場の雰囲気は最悪だったし、無駄(中身があればいいが)に朝夕方にミーティングをして
拘束する。冬なのに暖房が無い!!など、ストレスを溜まる要素は数えきれないほどある。
実際、このプロジェクト抜けられた人は、抜けれたことを率直に喜んでいるし、気持ちは痛いほどわかる。

今回の経験から、人がうつ病になるのは、職場の雰囲気が大きな原因があると言っていいと思った。
(田村真来騎手が長期騎乗していなかった原因もこれ?)
もし、あなたの職場からうつ病になる人が出るようであれば、それは職場の雰囲気が悪い証拠である。
ちなみに今の会社は、もともと長期出張で会社に人がいないのに加え、無駄によく人事移動を行い、
課の人数を増やしていった。しかし、仲の良いもの同士集まるため、課としてのまとまりは失われた。
その他の人間との関係は疎遠になり、小さな負の雰囲気が発生し徐々に積み重なっていった。
その結果、職場全体の雰囲気が悪くなってたと自分は思っている。
(注:入社当時は今と比べると比較にならないほど雰囲気の良い会社だった・・・(懐))

その後、社内の産業医の診断を受けた結果、約2ヶ月程度リフレッシュした方が良いという判断が出た。
そして、最初に書いてあるとおり、3月13日から休職しはじめた。
この後、実家に一旦帰りリフレッシュを開始する。
しかし、復帰まで予想以上の精神面での苦悩の日々及び復帰までの日数が掛かる
ことは予想出来なかった・・・。
(見かけはグータラしてたが・・・。ちなみにこの文章を書いたのは復帰前です。)


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